アトリエエビス(恵比寿)の年内最終のクロッキーのモデルとして
今年も立たせていただいた。 去年もそうだったので
年の締めくくりの行事みたいに感じてます。
プログラムは『半裸』、 スキニージーンズを履いて
上半身は裸体という20分のショートデッサン。
参加者は男性が7割。
モデルと絵描きは互いに異性の事が多くて、
またこの事はよその国でもそうなのだけど、
この何年かのボクのモデルの機会は
男性の絵描きさんがどんどん増えてきた。
おそらく、ボク自身の年齢が重なることで
ある種の生々しさが消えてきた(枯れてきた?)のだろうか?
あるいは彫刻的に立とうといつも努力はするので
石膏を精緻に描こうという男性に浸透してきたのだろうか、と
思ったり。
後半は全裸ポーズ、になりまして
このポーズは海外で受けの良かったバリエーションの一つ。
『抵抗する奴隷』をモチーフにしたもの、をやりました。
元祖の”抵抗する奴隷”とは下半身の構えを変えて、
顎の位置も下向きに変えてます。
なんてことないポーズに見えますけど、
① 左膝を右斜め下に沈ませ、かかとをあげる。
② 右足は膝がしらをそれとは逆に左方向に向けさせて
③ その右足に体重を約8割かける。
そうすると、ちょっとこの写真じゃ見えないけど、
④ 左右のお尻の形状が違ってきます。
これでジッとしてるのは、20分でも結構しんどいです。
でもそういう人体力学的なポイントを見抜いて
描こうとする絵描きさんを見つけると嬉しいですよ。
ただ描いているだけじゃなくて
『観察』 (これ、だいじですよね)から自分が楽しめるポイントを
見出して描いてもらうとやりがいがあります。
(抵抗する奴隷@ルーブル)