2018年07月29日

 美術解剖学, 美術解剖学レポート

東京で海斗の【筋肉と骨LIVE】、腕のセッション

7月の3連休のことですけど、東京~福岡~鹿児島と飛んであるいて、美術解剖学のセッションを行ってきました。発見したのですが、人は三日間、裸だと風邪をひくということ。鹿児島についたころには最悪でしたが、まずは東京からのレポート。

モデル海斗の【筋肉と骨LIVE】、今回は第4回の「腕と掌」でした。理学療法士であり美術モデルであるYUが今回も相方を務めてくれました。彼女がPTとして学んできた本がこれ。腕がテーマなので上肢帯の骨格模型は必須です。

 

 

まずこれ、何をしているかというと「腕は360度廻る」という事実のもとに、回転角度によって何が見えなくなって何が見えてくるか。観察してみようというもの。黄色のシールは肩峰、緑は上腕三頭筋の腱の上端あたりを示してます。掌が下を向いているのでこの位置だと上腕二頭筋の長頭が正面に見えます。

 

 

 

次に、何かをひっつかんだ時の腕。上腕と前腕を分けて観察。この前には座学をやって、それぞれの腕のパートに何があるのかを教科書で学んでますから、この状態でどの筋肉が緊張しているかがわかります。 緊張イコール力感が絵となって現れるようにしたいですよね。外側上顆あたりから発生する伸筋群の見え方に注目!  さらに、掌がこの角度を向いているときはどの筋肉が特に隆起するか、、、当日の参加者さんにはもうわかりますね。これは、腕の見え方の大事な法則です。

 

 

男性の腕にはもう一つ大事な要素が。そう、血管です。男性の参加者さんにはご自分でやってみてもらいましたが、ぐっと握りこんだ時の血管は十人十色。でも ”長掌筋の腱” は必ず1本は出ます。屈筋支帯というものがあることも学びました。手首周りの見え方、は美術解剖学の知識必須です。

 

 

さて、そのような様々な要素が女性だとどう見えるのか。背中の表情と合わせてYUが見せてくれます。当日の皆さんのスケッチブックにはこれらの”自分の目が見たもの”が描き留められています。

 

この【海斗の筋肉と骨LIVE】では、本で見ただけではわからないこと、つまり”実物はどうなっているのか、それは何故なのか”を目の当たりにします。 初めてやる年間通してのレッスン。次の第5回は「背中」です。 いつものように六本木のポリゴンマジック株式会社で8月18日に開催します。