触って対象物を確認する。
赤ちゃんがなんでも口に持ってゆく。。。
買い物の時に手にとって見る。。。
なんだこれは!?と怖々触ってみる。。。
触ることは、ヒトの本能の一部です。
『製作する指の記憶』の記事で書きましたが
ヨーロッパの彫刻屋さんが指でモチーフ覚える。
そういう場面に何度か出くわしました。
OSAKA路樹絵クロッキー会のリピーターで
樹脂人形をつくっている作家さんがいます。
その下絵作りに協力したのですけど
欧州の彫刻家さん達のアプローチでやりました。
モデルの立体を指の触覚で捉える。
指に目がついているつもりで
ボクの輪郭をたどっていくと・・・
鎖骨の肩への回りこみや、腹筋の走る方向にしても、
観念ではそんなもの、と思っているものが
指の感覚を通してなら違ったものに見えてくるのです。
(セッション前に作家さんが描いた樹脂人形の下絵です。
獣人の姿。)
(セッション後に、指の記憶で描いた下絵)
それぞれの分野で表現しようとするものは
まちまちですから一概に比較は出来ないのが作品ですけど
このように人体のリアルを知ることは
製作にはプラスになりこそすれマイナスにはならないと
感じますね。
また美術モデルは、
美術というものがつくならば
作家の触覚開発には協力的であってほしいものですネ。