2016年08月08日

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美術モデルの腕の見せどころ

なんかえらそうなタイトルですみませんね、でもどんな道でもその道の人や同業者にしか分からないエピソードやコツがあったりするものです。美術モデルにも、もちろんそれがあります。

たくさんある中での一つが、「見せる角度」です。画家さんと1対1なら分かりやすい。画家さんからの見え方を意識してポーズを作ればいいのですから。頭の中には画家さんから観えたときの絵が構築されていますし、そのまま見せます。やりやすいし充実感もOK。一番難しいのは360度、ぐるりと囲まれた場合です。ポーズには表があれば裏がある。横もありますからどの位置に居る人にも、何かの見せ場を作らないといけない。

チャリクロ4(東京ROJUEクロッキー会で4人のモデルを描く。後楽園のシビックホールのアトリエ。これを15分で皆さんは描いていましたねー、今だと名古屋ROJUEでこれくらいのモデルを描くイベントをやったりしてます)

 

たとえば15分X6本をやるとすると、15分間のうちに次のポーズでどんな見せ場を作るのかをずっと考えています。初心者さんが右に居たら右からは難しく見えないようなポーズに、ベテランがど真ん前にいたら身体の前で両手の指を組んだりして難しいものを。そうしてその90分が過ぎてゆく。 良い美術モデルは、常に観る側や絵を描く側の観点でポーズを練っているものです。