ご存知、【瀕死の奴隷】は名作中の名作、
ぼくがルーブルでもっとも見たかった作品の一つ。
美術モデルとして、
彫刻作品の再現はよくリクエストされるところですから、
実物を見ておかないと。。。。
なんと、圧倒的な存在感。
ポセイドン、円盤投げ、ラオコーン、など
こういうガテン系の肢体は
美術モデルとして再現しやすいのですが
この”瀕死の奴隷”だけは・・・・
とてもとても、恐れ多くてボク程度の修行じゃムリです。
この精神性、あるいは色気は、
ポーズの流れや輪郭線を単に作ろうとしただけでは
到底再現できません。
実際、家でこっそり練習はしてみたんですけどねー。
到底、絵描きさんにお見せできるようなものは出来なくて、
まったくお恥ずかしいものしか出来なかった。
いや~、ムリ、ムリ、 むつかしい!
(奴隷を支えているのは、サル。
サルならモデルやってもいいですけど)
これは、彫刻でしか出来ないものなのだろうか、
生身の人間で出来るのだろうか。。。
ミケランジェロのこの大作は
ボクの中ではずっと課題のまま残りそうです。