お金があって、時間もあって、
なにもかも恵まれて絵に没頭できる人の描いた絵。
こう聞いて、
その人の絵を見たいと思いますか。
みんなに日々の暮らしがあって、
いろいろな困難もあって
その中で自分の暮らしとの折り合いをつけて
やっと1枚の絵が出来あがる。
ボクならそういう人の絵が見たい。
勉強も仕事も、この世の何もかも。
自分を縛るそういう困難や事情の中で
やっとの折り合いをつけてモノが出来る。
困難や事情は『出来ない理由』にはなるけど、
本当の自分は、それでは寂しいと気づいている。
理解は出来るけど納得は出来ない自分も居る。
できない理由があっても、現実は何もかわらない。
あきらめた自分がそこにあるだけ。
5+7+5+7+7。 合計31。
短歌はこの31(みそひと)文字に
ぎゅっと思いを凝縮してぶつける。
31文字ピッタリというと困難があるからこそ、
文字にこめた人の想いが爆発する藝術だ。
お金や家庭環境や仕事や人間関係や。
人を縛るものははいろいろあるけれど
身を縛る制約の中で、短歌のように爆発しよう。
『芸術はバクハツだ』
岡本太郎がこう言ったのは、それでしょうか。
(岡本太郎。キテるか飛んでるか)