ちょっとカタイ表現ですけど『ポーズ開発』
美術モデルが『表現の引き出し』をふやすには
どうしたらよいのか。
向上心のあるモデルならまちまちに
それぞれがやっている努力が『ポーズ開発』です。
後輩モデルたちにこのことを尋ねられたら
ボクはローマ・ギリシャ時代の彫刻から
学ぶことをいつも勧めてます。
彫刻。今鑑賞されている物は
何百年も、時には2千年以上も
『飽きられていない』
そういうポーズなのです。
今を生きるモデルが生身でそれを見せることは
大いに意味があると思う。
美術館、たとえばオルセーの彫刻たちは、間近で見れるので
勉強になります。
ただ、これらの像の前で同じポーズをとって試してみるので、
ボクは確実にヘンな人、になってしまうのですが
別に気にすることもなし。同じような事をしている
おじさんにも出くわします。
この立像は人体の構造もよくわかる。
足の長さは白人だ。
なんてことないポーズだけれど、
見事な計算といいたい完璧。
彫刻からもらったインスピレーションで実際にやってみるのです。