2011年05月05日

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美術解剖学モデルが大学を行く 【1】

ボクは事務所というのは全く経験が無くて
最初からフリーのモデルです。
医者になりたかったのが医者になれなくて、
でも美術が好きで医学のお隣さん、ということで
美術解剖学という分野に行ってしまった上に
美術解剖学モデルという存在を勝手に旗揚げして
大学で美術解剖学のレクチャーをする身になった。
大学で教える美術解剖学は、
どうしても教える側にとって楽な方、
つまり医学よりに進められがち。
これはヨーロッパでもそうだ。
その結果、美大生は関心を失う、という悪循環。
スライドやパワーポイントつかって
表には見えない中のほうの骨、なんて見せられてもねー。
じゃあ、ってことでナマが出前で登場します。
東京芸大・取手での美術解剖学授業。
京都から朝一番の新幹線で来ても
11時あたりからの授業です。
ここは女子が多い。

●軸足のバランスは6:4で左
●左かかとを浮かせるのでヤコビー線(左右の腸骨の上端面を
つないだ仮想線) は左がやや高くなる。
●バランスを取るために顔は左を向く
こういうポーズをしているモチーフの左足の凹凸が強く出る。
それははなぜ。
どうしてそこはそうなっている?ということの説明を聞いて
あー、そうなんだと納得してから鉛筆を持つ。
ボクなら納得したい。どんなことでも。
この大学は生徒同士の刺激のし合いもいい意味で良好、
美術解剖学は必須では無くて選択科目になっているけど
必須にした方がいいとおもうのです、
特に将来世界に打って出るならば。