2012年03月03日

 未分類

二人で一つの10分間

男女Wポーズは、描きなれてこないと
10分やそこら、という短時間ではなかなかこなしきれないでしょう。
Wポーズとして描ける人はいいとして、
一人づつをなんとか描こうとしている人には、時間がなさすぎる。
モデルの側の工夫は、『コア』(密着度を高めて輪郭線を最小化する)
でまず入ること。 路樹絵の渡邉先生に指導にいつもあるように、
二人で一つ、をモデルは演出できる。
東京ROJUEでのボクと女性モデル理花の最初のポーズはこれでした。
(絵はCorvoさん、この方は設定された時間でその時間なりに描ける。
猛者であります。)
 
これはコアの変則版 ↓
立ちポーズから視線を下へおろしてもらい、
画面いっぱいでボクの体のL字が入るように。
理花はボクの右肩だけに乗る、というクリーンヒットをひねり出した。
これで彼女の体に軽いスパイラル(ねじれ)が生まれる。
この時の女性モデルの腰の負担は相当なもの、
美術モデルは誰にでもできるものではありません。
(同じく、Corvoさんの10分)

枚数が進んできて、
描きなれてきたら、ちょっと複雑なもの、
10分で描いていただきましょう。
打ちひしがれた姿のボクに両足を乗せた理花。
ポーズとしての全長が長く、構図は取りにくい。
あちこちに小さな空間が多く、この角度からだと遠近も効いている。
モデルが出した難題をこともなく描いてしまうCorvoさんはすごい。

於: 東京ROJUEクロッキー会 - アカデミー音羽