2012年10月02日

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ちょっとしたことがスゴイ

スイスとの国境に近い町、


Freiburgに居てまして、
もうすこし言ったらスイスのバーゼル。
そこにはバーゼル市立美術館がありますが
今回は時間がない。
 



で、そのFreiburgの
なんてことない路地裏にあった彫刻は、


”美術解剖学的に正しい彫刻”でした。


 


(路地をずっといきますと・・・)



 


 (T字路に彫刻が立っている。


この彫刻のいわれはわからないけど、
ここで何かがあったのでしょう)


 


 




注目は天使の男の子の、この脚。




筋肉と骨が正しく描写されてます。
脚というものが、まっすぐについているものではなく、
関節から方向を変えていることや、
くるぶしの位置、膝の骨の出方、脛骨から
前脛骨筋の位置、などちゃんと、見事に作られている。
この姿勢だと
本来この左脚には大きく力は入っていないが、
踏ん張っているときの筋肉の出方に
作り変えられているのがミソ。
それにこの脚はある程度大人になった脚。
第二次性徴前の男の子の脚ではありませんが
こういうアプローチは西洋の彫刻には多い。
みんながみんなボクのように
美術解剖学にうるさいヤツじゃないけど
小さなことがしっかり仕事されている彫刻、
作家の意図が鮮明なものには
さすが西洋の伝統。