スイスとの国境に近い町、
Freiburgに居てまして、
もうすこし言ったらスイスのバーゼル。
そこにはバーゼル市立美術館がありますが
今回は時間がない。
で、そのFreiburgの
なんてことない路地裏にあった彫刻は、
”美術解剖学的に正しい彫刻”でした。
(路地をずっといきますと・・・)
この彫刻のいわれはわからないけど、
ここで何かがあったのでしょう)
注目は天使の男の子の、この脚。
筋肉と骨が正しく描写されてます。
脚というものが、まっすぐについているものではなく、
関節から方向を変えていることや、
くるぶしの位置、膝の骨の出方、脛骨から
前脛骨筋の位置、などちゃんと、見事に作られている。
この姿勢だと
本来この左脚には大きく力は入っていないが、
踏ん張っているときの筋肉の出方に
作り変えられているのがミソ。
それにこの脚はある程度大人になった脚。
第二次性徴前の男の子の脚ではありませんが
こういうアプローチは西洋の彫刻には多い。
みんながみんなボクのように
美術解剖学にうるさいヤツじゃないけど
小さなことがしっかり仕事されている彫刻、
作家の意図が鮮明なものには
さすが西洋の伝統。