Kaitos Activity

 習作

デッサンモデルを幾度と無くこなしてきた中で
これまた幾度と無くやってきたポーズに
ロダンの St.John the Baptist Preaching
(説教する洗礼者ヨハネ) があります。 

このポーズは立っているのか、歩いているのか。
それによって絵描きさんに与える印象が変わってくる。
つまり絵描きさんが描くスタンスも変わる。
美術モデルにはとても大事なポイント。
ボクの解釈はこれは 『立っている』。
歩いている人の動きを連写で撮った場合、
このように両足が完全に地に着いている局面は
健康な状態の普通の歩行には無いからです。
『歩いている』というヨハネをあらわすときは
ボクは左足のかかとをかなり浮かします。
—————————————————————-
このヨハネが出来た22年後の1900年、
ロダンはこのヨハネから頭と腕を取った
『歩く男』(walking man) を発表します。
(歩く男、はヨハネの習作だとかつて言われていましたが、
年代でいえば逆だった)
頭と腕が無い、おのずと胴にだけ視線は集中する。
このインパクトはすごい。

このヨハネは立っているのか、歩いているのか。
タイトルにwalkingと付いているんだから
歩いているのですが、確かに左のかかとは上がっている。
地面も上がっているから、立っているように見える。
わざわざ地面を上げた、ここに作家の意図は有りますね。
ボクが『歩く男』をやるときは左足を浮かします。
なので、洗礼者ヨハネが ”歩いている” 様にポーズするときは
左足を浮かします。 
1月9日、大阪ROJUEの練習会のときはこれをやります。
これが写真だとどうなるのかな、と思う。
ただ写真は瞬間を切り取って写す。
ロダンはこういいました。

「真実を語るのは芸術家であり、偽るのは写真である。何故なら現実に
時間が止まることは決してないからだ」

さあ、どう考えようか。

過去記事検索

美術解剖学レポート

美術解剖学レポート

アトリエ路樹絵
渡邊一雅監修商品

渡邊一雅監修人体デッサン作成デモDVD

渡邊一雅 人体描画DVD
Dessin Demonstration

詳しくはこちらをクリック

そこが知りたい!人体デッサン

海斗がプロデューサーを務める「人体デッサンのアトリエROJUE」。そのアトリエの主宰である渡邊一雅の技法書が出版されました。
もっとうまくなりたい人はぜひお求めください。

※表紙イメージをクリックorタップして頂きますと販売サイトに移動します