アトリエROJUEの渡邊先生のよく言われる
フレーズに 『クロッキーはスピード乗って』
というのがある。
指導が嵩じた時は
『若いのに死に掛けみたいな線引いてて、どないするんや、
ガツーンと行け。自分を出せ。』 というのもある。
『画力は我力や』 というのもある。
ボクはこの渡邊先生の指導が大好きだ。
何のために絵を描いているのか。
渡邊先生の指導を継続的に受けている人は
自分が生きている事を実感できる絵に
みんな変わってくような感じがするんです。
これはモデルにも言える。
描き手がスピードに乗れないポーズ、
死に掛けみたいなポーズ、ではアカン。
ミケランジェロの瀕死の奴隷、みたいな
“美しく発信した死に掛け”じゃなくて
ボクが言うのは気が入っていないポーズの事。
モデルと描き手の響きあいから
良い作品は生まれる、と信じているのです。
(ボクはほとんどやらない寝ポーズですが、
この姿の維持は結構しんどい。寝ながらも重心を左半身に
偏って取ることで右膝を浮かす。左手をわずかに上げる)
さて、発信が届くか。
東京ROJUEでは、最後に『今日の1枚』を
参加者が出します。Tさんの1枚、このポーズでした。
渡邊先生評、『この方独特のスピード感が
線に出ている。素晴らしい個性や』
このような響きあいは、モデルにはうれしいものです。
東京ROJUEだけでなく
名古屋ROJUEや大阪ROJUEでも
響きあえる絵描きさんに出会っているボクは
恵まれているかな。