美術解剖学講座「筋肉と骨」のセミナーをやっていると最近はiPadでメモッたり絵を描いたりする人が良く見られるようになりました。CGやゲームなど業界で仕事として使っている人が慣れてるから使っているのだと思いますけど、これは確実に今後メジャーになってゆくことでしょう。
アートもファッションもスポーツも過去の歴史を見れば時代から逃れることはできてません。デジタル革命と技術革新はアートの世界にも必ずやってきます。
絵の完成度でいけば、iPadは鉛筆や木炭にはかなわないでしょう。ただ仕事の上で早く簡単に編集して短納期で納品するということが望まれるとデジタルの利点は大きいですね。アナログかデジタルかどちらが良いかという短絡的なことではなく、「使い分けること」がこれからの世の中では求められるのでしょう。
何事も道具を使いこなせないとモノにできません。もしiPadで描きたいならばiPadでの描き方に精通する必要ありだしiPadで絵を描く場数を踏まないといけない。「美術解剖学レッスン」の著者である原島広至先生(こんな本を著した方です)とボク海斗との二人で、iPadで描くクロッキー会をシリーズで企画しようとしてますので、近々ご案内できると思います。東京+大阪で考えています。
原島先生が10分で描いたiPadの裸婦 ↓
同じく20分 ↓
写真がこの世に登場した時、写実の画家はもう終わりだと言われていたようです。なんのなんの、画家にしかできない事は沢山あって、写真という当時の新テクノロジーと棲み分けました。デジタルも決して従来の絵画の対極にあるものではなくて利用するものですから、画家さんたちもちょっと首を突っ込んでみてもよいとおもうのです。
初回は7月に東京で、と考えています。モデルぼくがやります、短い線である筋肉の描写をiPadで操作するのはよい実習になると思います。