『美術モデルがダイエットのノウハウを
教えちゃいます、みたいな本を出しませんか』
という話が来ました。
編集者『なんていうか、コツというかツボというか
一週間で何Kgやせます、みたいなコンセプトで・・・』
HIRO『そんなものがあったら皆さんこんなに
苦労しませんよ。そんなものはないんです。
ウソがない事を書くなら、当たり前のことを
長期で地道にやるだけ。なんですけどネ』
編集者『おもしろくないんですよねー、それじゃ。
ダイエットって結果が出ない人が多いんで
ここは出版社には儲かる分野なんですよ。』
HIRO『じゃあ、なぜ結果が出ないのかを
ちゃんと考える本を出したらどうですか』
編集者『そういう重たいのは売れないんですよー』
話は40分くらいで終了。
またご縁がありましたら・・・と言って別れましたけど、
もう無いやろなあ、ご縁は。
ボクの名前で、そんなウソを書くわけにはいきません。
本屋にあるいはネットに溢れているのは
『5分でできるXXXXX』
『たった一週間でこんなにXXXX』とか。
みんなどこがで気がついているんじゃないでしょうか?
そんなウマイ話なんか無いって。
それでもそう言うのに飛びつきたい心理は
ひょっとして当たったらラッキーやな、みたいな感覚かな。
ボクがダイエットのスキル、の本を出したら
ぜったい売れない自信があります。
“面白くない”そして ”重たい“
ボデイコントロールの基礎を書くだけ。
でもそれが真実で、結局基礎が近道です。
そのスキルを極力合理的に短かい時間で仕上げる。
そのノウハウを人は『基礎』と呼んでいるのです。
だから基礎が近道なのです。
基礎とは人間が長きにわかって培ってきたノウハウ。
これはアカデミズムと呼ばれていて
アカデミズムは何も小難しいお高くとまった物じゃなく
蓄積された知恵、なんです。これはダイエットに限らず
仕事も音楽もスポーツもデッサンも、
ありとあらゆるスキルを必要とするものには。
そして基礎には努力をする時間も執念もいる。
インスタントでは、無理です。
(重たいけど、ホントの事をちゃんと書いてます ↓
インストラクターの中野ジェームズ修一の本。
あんまり売れてなさそうなのが残念ですが)