2011年10月05日

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デザイン・ニッポン

記事が前後してしまいますが
昨日の美術解剖学会の前に、
ボクは上海におりました。
上海では地下鉄事故のあった10号線のあの時間に
ボクは4号線に乗っていて。
まあ、何があるやら、の国ですから。
学会に間に合うように帰国しないと・・・とおもいながら、
気がつけば上海市内から空港へ行く時間があまりない。
それでリニアモーターに乗りました、乗りたくないけど。
でもこれなら空港までの30Kmあまりがわずか6分ほど。
もし事故になったらまた穴掘ってすぐに埋めるんだろうとおもうと
乗りたくなかったけどね、やっぱり。
ガラガラの車内。 料金40元 (約600円ほど)。
スピードは・・・出してくれました、時速429Km !!
国の威信をかけた鉄道ですけど、この速度表示の
パネルが妙に安物くさい。 くすんでいるし表面が汚い。
このスピードでも縦にも横にも揺れないのは
さすがドイツ・シーメンスの技術力なんですけど、
あとからつけたパネルのデザインはアンバランスにドンクサイ。

そしてこの座席のクロスが安物くさい、というか安物なんです。
もう少しなんとかせえや、といいたくなる代物。
写真では質感がわかりませんが、
世界にアピールする列車にしてはめちゃ粗悪、
新幹線ならきっと許されないこれを平気で出して来る中国はすごい。
やっぱり、ソフト的な部分には神経が行ってないのですね。

あちこちの国で社会にあるものを見渡すと、
なんでもないところに意匠やデザインの隅々に
神経が通っている国がある。
フランスやイタリアをはじめとする欧州の国々。
日本も負けず劣らず、デザインには結構凝っていると思う。
地方の旧家に貼ってあるオロナミンCやたんすにゴン、の
看板はちょっと・・・だけどね。
だけどアレ、外国人には受けが良いんですヨ。
ビューティフルとか言って写真撮ったりする。
(ここまで沢山貼らなくても・・・・・・
アレはなんだ、と外国人ならまず質問してきますね。
で、写真を撮る。 ピースとかしたりして。)

デザイン。
こういうところに文化レベルは出るもの。
やっぱり美大、芸大の卒業生の社会的役割は大きいな。
ガンバレ、美大生!、そして専門学校のみんな!
君らは日本の文化のレベルを背負っている。