女性誌の表紙を飾るモデルや女優に
色気がない、と思う事がよくあります。
もちろん全部が全部じゃないけれど、
みんな同じような化粧に似たような個性。
AKBみたいに手の届くアイドルや、
近所にいそうな親しみやすいスター、
それもお手軽でいいのだろうけれど
人との差や違いがないと、色気も出しようがないナ。
最近そう思うようになってきました。
人と違うということは、
その部分がコンプレックスになるという可能性も
あるということ。
そのコンプレックスを色気に転じさせる。
これは社会の均一性の高い日本では
かなり勇気のいることです。
”色気のあるポーズをお願いしますネ”。
こういわれて当惑したことのあるモデルは
ボクだけでなくそれこそ沢山いる事でしょう。
色気とは、欠点もふくめて自分を丸ごと受け入れて
それで堂々と”存在する”ということだと
ボクは思っています。
ローマの休日のヘップバーン
可愛い容姿は国境を越えて愛されましたが
当時はグラマーないわゆるセクシー女優が
人気を博した時代。
ヘップバーンは自分のエラの張った顔や
痩せぎすの姿が嫌いだったのだけど
ありのままの自分の”欠点”を人との違いとして
堂々と向き合いました。
その存在が共感を生んだのだと思うのです。
コンプレックスという翳りが
色気を生む。
100%文句なし、カンペキ!というひとがいたら
確かに魅力はありませんよね。
(でも、そんなに嫌になるほど、エラは張ってるかなー?!)