アトリエROJUEの渡邊先生が
各地でのROJUEクロッキー会で
されるインストラクションの中で
頻繁に登場してくるフレーズ。
『思い込みで描くな、モデルをよく見ろ』
というのがある。
人の顔かたちははこんなもの、
そう思い込んだ瞬間から
もうモデルを見ていなくて、
脳が勝手にお絵かきをさせてしまうというもの。
それが目的の作風ならば別ですが
少なくともリアリティを目指す作家にとっては
思い込みを引きはがす、
それが自分との闘いだというものです。
これが男女ダブルポーズになったとき、
渡邊先生は、これを人とは敢えて思わないで
こういう形をした物体と捉えて描くようにという
指導をされる。素直に見たものが手にながれるように、
脳の思い込みを排除するように。
モデルも極力、頑張ります。
この左足、見えにくいけどどこを向いているでしょう。
頭の上までつま先は来ています。
普段は人がやらないような、
思い込みでは描けないようなカタチ、を
何とかやってみようと。
(大阪ROJUEクロッキー会で)