ちょっと前の話になるのですが、双子であって共にダンスや舞踏などの身体表現をしているという珍しい美術モデル、ManamiとSawamiに京都から来てもらって、大阪ではクロッキー、東京では美術解剖学セッションをしました。
東京での美術解剖学セッションの様子はここにリンクを貼ってますが、とにかくもその場に居合わせた方々には貴重な体験をしてもらったと思います。ボクも初めて、一卵性双生児のモデルをヌードで見せてもらったのですが、感想としてまず思ったのが、 ”なんだろうこの「安心感」は”、というもの。 安心感というと言葉が違うかもしれません、でも何とも言えない感激はありました。
双子だと、そう思ってみるから?! いや、なんか相互に吸い寄せられるようなこの形とオーラはたしかに違う。そう思ったのです。それを解剖学的に云々しようとは思いません、形は明らかに二人とも違うのですから。でも「類似性」とはカタチだけではないんだと、知らされたひと時でした。
お二人の希望で写真が出せないのが残念ですが、写実的なクロッキーで感じてみて下さい。(クロッキー:Atari Saori)
関西で一緒に美術解剖学の授業をやらせてもらっている小田先生(当時・成安造形大学、現在・大阪芸大)が飛び入りで来場いただいて二人のモデルの姿を骨・筋肉・皮膚(輪郭)に3色に分けて即興スケッチを披露いただきました ⇓
視覚と感覚で描く人は多くいてそれが普通ではありますが、こと人体に関して「理詰め」がそこに在るとこのようにできる、という見本的存在の小田さん。また大阪でも一緒に美術解剖学のイベントをやろうと計画中です。