富山大学の高岡キャンパス。ここに芸術文化学部があって、以前からずっと知り合いの松村先生に呼んでいただいて美術解剖学の授業を2コマ180分やらせていただきました。
松村先生は多摩美から最近富山大学に移られて、その中でボクを呼んでいただいてボクのスタイルでの授業をさせていただきましたが、60名ほど来た生徒のほとんどが女子、しかも生身のモデルはほとんど見る機会がないようで男性モデルならなおさら。。。(一人だけ男性モデルを観た経験者が居ましたが)とお聞きしました。
ボクの授業スタイルとはスライドや資料は使わず、生身の体を観察して疑問を持ち、質疑応答する。必要ならば触って確認して描く。描くというより確認作業といった実戦的なものですが、果たして今日はいつものようにオールヌードでやっていいのか??と一瞬ひるんだものの、
松村先生と打ち合わせて冒頭に生徒たちに尋ねることに。「全裸を見たくない人は手を挙げて」、と問いかけたところ挙手なし。ホッとして授業開始。
骨や筋肉を触って感触で覚えるプロセスも盛り込んで、松村先生と狙った人体に関心を持ってもらう目的は果たせたと思います。先生からは、多くの生徒さんがまた来てくれと言っている、と教えていただきました。富山大学のHPにも、「名物授業」として取り上げていただいてます。
3Dや立体、アニメやイラストといった企業での現場は女性戦力が主力になりつつあります。彼女らが学ぶ場を確保することは送り出す側の大学にも重要なことのはずなのです。それに気づいている大学や専門学校にこうして授業に行かせてもらってます。
ちなみにボクが普段一緒にやらせていただいている小田隆准教授の成安造形大学もほとんど生徒は女子ですネ。社会に巣立ってからみんな自分の未来を絵で切り開けてたらいいのになあ、といつも思いながら授業していますよ。