2012年03月11日

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クロッキーはスピードに乗る


清水寺で毎年暮れに、今年の漢字というのがお披露目されて
お坊さんがばーっと筆で書く。
その筆さばきの見事さは、
よどみなく早いスピード一気に書き上げる、その速さが大きい。
速写、クロッキーはまさにそれと同じで、
人を引き付けるクロッキーは短い時間のものが多いと思う。
ボクは国の内外でモデルとしていろんな人種のクロッキーを
見てきたから、特にそれは思う。
迷いのないスピードに乗ったクロッキーは見ていて痛快だ。
灯台下暗し、ボクの近くにすごい1枚が出た。

ボクの写真集の表紙を出がけてくれた山本真也画伯の2分。
これ、すごいと思いません?
目の前でモデルがとったポーズを何一つ見逃していない。
そして自分は何に感じた、目を奪われた、ということが
2分で全部、描かれている。
このポーズなら右太もものボリューム、右の上腕を握る左手の指、
力の入る腹筋、髪は黒く、そしてイヤリングも見逃さない。
すべてが視野に入って、
取り上げるもの、あえて流すもの、が2分で判断される。
感じたことを自由自在に表現する力。
身内だからお世辞で言うんじゃない。
彼のクロッキーは世界レベルだと思います。
彼が主宰を務めるOSAKA路樹絵クロッキー会
彼の手元を見てみるのは面白いとおもいますよ、関西の人には。