ボクがヨーロッパで美術モデル活動をやっていたとき
ドイツからきた彫刻の先生が言ってた言葉に
作品には入り口がある。 というのがあった。
『どこの入り口から入るかで、印象とは全く違うものだよ』
そりゃそうだなあ。
モナリザをパッと目にしてその表情に目が行かないひとはいないだろう。
叶姉妹をみて顔は覚えてないけど胸だけは覚えている、
という人はいるかもしれない。 胸が入り口だからね。
先入観、というコトバがありますが、
ビジュアルでいえば、その第一印象がその後を支配するということですね。
心理実験でも立証されているこの先入観、
一旦ついてしまうとなかなか落ちない。
作品の入り口、は作品そのものを支配する大事な要素のはずですね。
つまりはどこを入り口に、作品を構築するか。
それにしても、『表情』は大事。
人の入り口、なんですから。
(表情筋を変えずに、化粧だけで表情を作る。
京都精華大学、小松由抄さん作品)
ドイツのその先生によれば
彫刻作品を誰でも触れるように置いておくと、
見に来た人が一番触ってゆくのは胸とおちんちんだそうだ。
『そこが作品の入り口なんだ。そこをぞんざいに創ると、
作品全体のインパクトが落ちるぞ。』
ボクがモデル活動する際にも、このコトバは大いに影響ありました。
自分の、モデルとしての入り口は何?
なので、胸はしっかりと作っています。
あとのひとつは一体どうすれば??
作品展や個展、同じものを2回見たときに
前回印象に残った作品と
えー、そんなのあったっけ? というのがある。
見たものの印象に訴えかける、”作品の入り口”。
そこに関係しているのでしょうか。