2018年08月10日

 モデル活動

一枚の絵になるまでに

1枚の絵が出来るまで、画家とモデルが作品の構想や構図の相談などを綿密にやることはよくあります。そういう描き方をする画家さんならそれが当たり前でなのですが、そういうプロセスは一切飛ばしていきなり描く人もいてます。

神戸の画家のatari saori画伯のモデルをするときは、取材や構想に時間を取ります。部屋に差し込む夏の光をあれこれ工夫しながら、まずは写真を撮ってみる。課題は最初はぼんやりしてるけど、画となった写真からインスピレーションが生まれます (御影公会堂@神戸の一室、ここは木造の素晴らしい部屋です)。 ボクは自分の写真を公開することはほとんどありませんが、atari saori 画伯が撮ってくれたこの1枚は空気感や背景、構図、ポーズともよくできた1枚だなあと気に入ってます。

 

 

これ、ポーズとしたらとても女性的なポーズですよね。そうと意識はしてなかったのですけど、見てみたらそう。でも膝頭など骨が露になる部分がや腕の筋肉が男性性を表して、ポーズとの好対照を示します。そして画家がどこを拾うのか、何を捨てるのか。それで作品の方向が決まってきます。

捨てる。拾う。この作業は美術解剖学的な知識が有ると無いでは、大違いの結果をもたらすはずなのです。