2011年05月17日

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ボクの中の【狂気】

イギリスの学者Jamisonの調査では

何らかの賞をとった芸術家、小説家47名を調べたら


38%が感情障害の精神科治療を受けていた。


また、Postが調べた291名の”世界的有名人”


のなかで、学者群では50%、アートを含む作家群では


90%にのぼる率で人格障害の傾向があったという。



 


夏目漱石、ニーチェ、ゴッホ、草間弥生など


精神を病んだクリエーターは少なくない。


草間弥生の作品はドットに覆われているけど、


このドットは精神分裂病の幻覚・幻聴から


身を守る儀式と言う見方もある。。


 


病んだ作家の中でボクにはムンクの存在は特筆モノ。


この人も精神分裂病を病んでいた。


 


(ムンクが自分の恋人トウーラ・ラールセンを
描いたこの絵。
狂気をはらんでますね。)




 


『病める子』の、えもいわれぬ絶望感



 死の影、のようなものを感じるのですが。


ご存知【叫び】、は病気が自分を襲ってくる時に
起こる幻聴を直接的表現で
あらわした絵。



 




人がこれらの作家を天才と呼ぶのはナゼ?!


作品にビッと共感する、通じるものがあるから。


見る者の中にある不安や狂気に触れてくれる。


そうですよね、人はどこかに狂気を持っている。


それを持っている人が芸術を理解するのかな。


 


心理学で言う異常とは、


正常と異常を全く別のものとはしていない。


正常の中のどこかひとつの部分がそのまま突出して、


またそれが社会的に困ったことになった場合に


人は異常と呼んでいる。



草間弥生さんは、江戸時代ならきっと


キツネ憑き。それが今の時代ならば、
現代アートの旗手となる。



 


ぼくもSADという、精神を病む人


クスリで押さえて今の活動をしている。


でも、狂気を理解できる能力が備わっているということ。


人の心の深層に潜むアートを理解できない“正常”より


異常の方が、ボクはいい。