2017年03月10日

 美術解剖学, 美術解剖学レポート

触ってわかる美術解剖学レポート

前回は「触ってわかる解剖学」という本を参考書としてご紹介しましたが、本で学んだことは実物のヒトで確認をしないとまず頭には入りません。どんなこともそうですけど、実物や本物に勝る教科書は無いと言えます。 絵や立体のように、人のカタチを作るには形をカタチで覚えないと、やっぱり身にならないと思うのです。

最近、良い参考書がどんどん美術解剖学の分野では出てきています。それらで勉強をした人は地元のクロッキー会などに参加して実物を見る機会を増やしましょう。そして、そこに在る凹凸がに本に出ていたアレだ!とわかるとスッキリします。

ボクは今年になってあちこちの都市で美術解剖学のLIVEセッションを自分を含む実物モデルで行ってきましたが、参加者の方からは本を鵜呑みに出来ない事実を知らされた、とよく聞きます。

 

これは骨盤の位置の確認と、腸骨、仙骨、そして女性モデルのウエストのくびれと肋骨の下端の位置関係を指でさわってもらっているところです。ほとんどの方が 「こんなに上まで骨盤が来てる!」と言います。 本の図解ではこれは実感できません。

 

参加者20名が4班に分かれて、モデルを全身触ってゆきます。観ている人はボディをスケッチします、触ったばかりの骨のカタチや位置を意識して。これを男女両方についてやるのです(男性の方はモデルがボクなので写真がありませんけど)これだけで午前中が終わってしまいました。

このプロセスはヨーロッパの一部の美大では行われてますが、日本の大学ではやってません。教える人もモデルもいないようです。

モデル海斗の筋肉と骨LIVE、ではこのように生身のモデルで実地教習を毎回やります。

3月12日、20日の東京開催はまだ空きがありますから、今からでも間に合います。参加されたい方このリンクからPDFをご覧ください