2017年07月31日

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汚いものの美しさ

このところ仕事でマニラに来ていてそのために更新がおろそかになってしまいました。日本は暑いみたいですね、こちらの方が確実に涼しいと思います。

ボクは廃屋ファンでして日本のあちこちにある廃屋の写真を見ると萌えます(笑)、朽ちたもの美と言いましょうか、朽ちて残ったものが醸し出す美は、美しいという言葉の多面性を教えてくれます。

さて朽ちた廃屋を当地で楽しんでいるうち、マニラ名物といえる美に出くわします。「盗電」されている電柱です。勝手に電柱から自分の住処に電気を引く。こんなのが日本にあったら電力会社に調べられて一発アウト、窃盗罪になりますがフィリピンではこれが黙認されているのがすごいなと。まず電柱に線をつなぎに行くところからが恐ろしいですけどね。この国に人はみんな電気主任技術者の資格を持っているのでしょうか、感電したら主任じゃなくて死人技術者になってしまいますが。

 

こういうのがあちこちに。いい写真がなかったのでネットで引っ張ってきましたが。

ただ汚い、ただ醜い、そういう見方もあるでしょう。ぼくはこれに生活感、生命感、を感じてしげしげと眺めてしまいます。ずーっと見ててもあきない醜くさ。退廃的な美とはまた違った、生きてるがゆえに副次的に出てくるものの美、を感じてしまうのです。