2017年12月03日

 モデル活動, 美術解剖学レポート

動画制作の為のポーズはやっぱりこれか

少し前のセミナーになりますが海斗の筋肉と骨LIVE【日常動作の美術解剖学 Vol.2】を六本木のポリゴンマジック株式会社の中でおこないまして、今回はバレエ、モダン、コンテンポラリーのダンサーであるANNAを迎えて朝10時から夕方5時までいつものたっぷりのセミナーを行いました。 日常動作はよく見ているけどよく見てない、わかるけど描けと言われたらえー、どうだったっけこの腕の回転のしかたは。。。とか机上で描きだすとよくわからないものですね。スケッチ程度なら描けるけど作品になると自信ない、日常見ているものだから余計に粗が目立つ。 そういう弱点を補うためのセミナーでした。

で、やりだすとだんだん話がそれて行って、参加者さんのおひとりが隠し持っていた【武器】を振り上げてくれ、というリクエストが出てご覧の通りの「抜刀」のポーズとなりました。日常動作ではない?!のですけど、動画や映像制作の仕事にはまさに必要な、キメのポーズ。

この時の下半身の筋肉の隆起、お尻の落とし方、振り上げた右腕に連動する背中の筋肉の表れ、肩甲骨の位置と出方、右の棘上の僧帽筋の盛り上が方と肩の三角筋中部の出方、、、などなどポイントがいくつかあり、解説をいたしました。刀を振り下ろす動作も何回か観察いただきましたが、仕事や作品のお役に立てたでしょうか。

美術解剖学とは知識の事を指すのではなくこのように実際に役にたつ知識をいかに実用にアウトプットするか。単に知りたいというだけでは知った気になって終わるだけですから、このようにアウトプットの練習をする必要があります。

 

さて、ダンサーANNAも基礎となるバレエに加えて、モダンバレエ、そしてコンテンポラリーダンス、それらの違いをまず知識として教えてもらい、実際に動いてくれました。下の写真はバレエのそれですが、へー、そんな違いがあるのかと初めて知ったことも多く、ぼくも勉強になりました。

 

 

バレエダンサーが全裸で踊って見せてくれるなって、何万円のチケットを買っても観る事はできません(当たり前ですけど)、ANNAの動きには筋肉のバランスの合理性があって、バレエには人が動く事の基礎が詰まっているなと感じたました、美しく見せる、見えるとは何なのか。今回参加された方々は貴重な体験ができたはず、と思います。

次回は1月20日に同じくポリゴンマジック株式会社で、アイルランド系アメリカ人(原住民インデアンの血が8分の1あり)のモデルANIを京都から連れてきて 「女性の人種差」をモデルYUと共に皆さんに解説したいと思います。