2019年05月18日

 モデル活動, 美術解剖学レポート

勉強するプロは強い

今年の2月のことになりますけど、東京のポリゴンマジックで100本ノック・クロッキーをやったときの参加者には、いわゆるプロの方! CG作成の会社の方々も多く参加されました。彼ら彼女らはつまりプロ、広義で言う作画で生計を立てている方々です。

プロを取り巻く環境は厳しい。仕事はできて当たり前(プロですし)でも勉強は自分でやれと言われる。どんな世界でもそうですけど技術で生きてゆくには勉強し続けないと置いてゆかれるのです。

意欲あるプロがそうして多く参加されました。

その中のお一人、Sさんがセミナーの後にレポートと送ってくれました。送れと私が言ったわけじゃないですよ!自発的にいただけたのです。これ、すごいことじゃないですか。勉強に来たのだ。その気迫が自然と出たという事です。

セミナー冒頭にプロポーションのことについて触れたことをもとに。



まずは男性の立ち姿。ボクは剣を持っていました。



女性モデルはYU、肩幅と腰幅の比を明確にすることでこのようなシンプルな素描でも男女らしさをきっちり出すことができる。セミナーでの講義の通りです。



男1、女2のトリプルポーズもやりました。素描の中に特徴をきっちり表しておられます。



このSさんは、終日参加されて約200ポーズを描かれた方の一人ですが、以下の文章はSさんの【まとめ】です。 描くだけで終わらず、目的をしっかり見据える、課題を見つけて次の自分が何をするのかに思いをはせる。プロの姿勢とはこうなのですよ。

(Sさんのまとめ)

◆講師:海斗 氏
◆日時:
2019 年 2 月 16 日 土
10 00~ 13 00 、 14 00~ 17 00
◆場所:ポリゴンマジック株式会社
◆内容:
午前午後それぞれ 100 本ずつ、 終日 200 本のクロッキーを実施。そのほか、ムー ビングや 12 分のクロッキー など も実施。
◆目的:
短時間のクロッキーを数多く実習することで人物のポージングが描ける技術の習得。骨格と体格の違いを理解した上で目が見たものを瞬時に描写していく練習。
◆感想
短時間で描く際は、観察→描く 。そのために素早く特徴をつかみ描写することが大切 、 長時間で描く際は、観察→描く→比較→修正の繰り返しだと感じました。 1 分クロッキーを繰り返した後の 12 分クロッキーでは時間が長く感じられ、比較して修正 することが出来ました。 1 分で 等身をきちんと図って描くことは時間に余裕がなく出来ないため、ある程度バランス よく描くため のポイントを理解しておくと役に立つと思いました。 普段見慣れていない背中側 や首から肩の繋がり を描くことが苦手だと感じ ました。 このクロッキーでの経験を活かし練習したいと思います。

クロッキーの一部を提出いたしました。ご覧ください。