2011年03月17日

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人を飽きさせないモノ

3月21日に東京ROJUEでデッサン会を
予定していましたが中止としました。
日に日に悪くなる今の状況で、
参加の方々の夜の家路の安全を思うと無理は出来ません。
フルに1日、デッサンとクロッキー、
予定してたんですが、残念。
4月も出来るかなー、とため息。
それはそれ、これはこれ、と思っては見ても
ブログでお気楽なことを書いている場合じゃないなと
つい思ってしまいます。
阪神大震災のとき、
友達のところに水を届けようと
西宮から神戸までペットボトルを背負って
阪急の線路沿いに歩いたときの暗澹とした気持ち。
またよみがえってきた。
あの阪神のときより大きな災害が
自分の生きてるうちにまた起きるなんて、思ってもいなかった。
神戸のすぐ横に、ほぼ無傷の大阪があったあの時と比べて
今回は無傷の隣人がいない。これは大変なことです。
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神戸市立博物館で古代ギリシャ展をやってます。
神戸が終わったら、東京でもやるんですよね夏ごろに。
その頃には関東も落ちついていたらいいのですが。
かつて、めちゃめちゃになった神戸も
こうして展覧会をしている。
関東も早くにカムバックすればいいですが。
この展覧会のロゴに使われている円盤投げ
これはモデルとしてきついポーズですけど
3分で何度もやってきました。
この角度を忠実に保つなら5分は持ちません。

名作ですけど写実としてはおかしなところが沢山ある像なんです。
この体脂肪ならば軸足となっている
右足大腿部の筋肉群があらわになっているはずが
まったく描写をされていない。
肩と首と胸と鎖骨の関連が粗い、
左腕前腕の血管と筋肉の描写がないなど
言い出したらきりがない。
でも大事なことは、そんなことよりも
この作品に人類が【古代ギリシャ時代から飽きていない】 
ということ。
展覧会が終わったとたんにゴミになる、
そういう卒展の制作物あたりと一体何が違うのだろう!?
2000年以上、飽きさせずに魅了するとはどういうことなのだろう。
美術って、人を魅了する高貴な仕事なんです。