2011年09月16日

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ヨーロッパの日本画ブーム

ボクは解剖学モデルという美術活動家ではあるけれど

自身で製作しないので美術家ではありません。



でも海外に根を下ろしているから
海外での日本美術への
反応は
普通の美術家のみなさんより良く知っています。


 


もう何度となく波の来ているジャポニズム。


またもや北斎がフランスを中心とするヨーロッパで


ブームとなって(もう何回目?!)
いま日本画はまたもや大変な人気です。
(パリの浮世絵師、アンリ・リヴィエールの
エッフェル塔三十六景の一枚。 1902年)


 


今年パリであった日本画家・平松礼二の展覧会は


満員御礼、マスコミもこぞって取り上げた。


週刊文春の表紙をずっと描いている人です。



 


平松礼二は親の反対で美大に行けず、


(絵なんかでメシが食えるか、というよくある反対)


高校生のときから師事した横山操の他界で
所属した団体も解散。


それ以来ずっと一人で絵を描いてきた人です。


 


日本の画壇と言えば・・・
美大に行って画壇に属してその中で地位を築く。


絵の実力と関係のない、画壇の中での出世競争。



そんなものは海外では一切通用しないことが


平松礼二には良かったのでしょうね。


 


画壇のそんな部分が通用しない海外は、


日本画家にとっては実力で勝負の出来る場。


特に日本文化に親しみがあり絵を見る目の肥えた欧州は


”実力者”にとっては格好の土俵でしょう。


 


ボクはいつか、若い才能を海外に出す仕事がしてみたい。


単なる空想の段階ですが。