2018年01月28日

 モデル活動, 美術解剖学レポート

【レポート】人種差を観察するワークショップ

1月20日、東京・六本木のポリゴンマジック株式会社で【海斗の筋肉と骨LIVE】~ 西洋人女性編を行いました。アメリカ人モデルのアニーと、毎度来てくれる日本人女性モデルYUとのコラボです。

以前に海斗と黒人のJOHNとの比較をした男性編をしましたが、今回はその続きでの女性編。多くの方が参加していただきました。

 

さて、まずアニーの形を見てみましょう。アイルランドがオリジンで、ドイツの血とアメリカ原住民であるインデアンの血を8分の1もっているアニー。世界40か国で美術モデルをしてきた人です。ハイライトは骨盤の傾斜。それにより立ち姿が日本人のYUとは全く違ったのです。この写真では分かりにくいかもしれませんが、西洋の名画に出てくる裸婦の姿とはまさにこれ!と皆さんが納得した形です。 写真は10分間、まずはよーく観察してみる。。。というコーナーです。

 

更にYUちゃんに横に立ってもらって、日米比較!! いきなり描いても何かを見つける事は出来ない。勉強熱心な皆さんはひたすら観察を続けます。

 

観察の結果、皆さんから二人の何がどう違うのか。目の前で見たことを書き出してゆきまして、海斗がそのひとつづつを説明してゆきます。筋肉と骨の何が違っているからそう見えるのか。これだけでもかなりの説明量です。

 

肋骨の形とくびれの位置。そもそもくびれとはどうして出来るのか。肋骨の縦方向の長さがかなり違いました。理屈だけでなく「確認」。海斗か聞いた説明を、手で触って確認します。「海斗の筋肉と骨LIVE」のスタイルは触覚による確認を入れる事です。 触らせてくれる、モデルたちに感謝!

 

背中の厚みが違う。その構成要素は。説明を聞いたことを触って確認します。1-4胸椎の棘突起から肩甲骨の内側縁に向かってついている「菱形筋」がもたらす厚みを探っています。

 

世の中に「美術解剖学」の本は沢山出ていますが、実践的といえる本はホントに少ないです。芸大の宮永先生の書かれた「アーティストの為の美術解剖学」が良書ですが、初心者には詳しすぎて難しいかも。まずはモデルを見て学ぶのが近道です。 分かりやすく学びたい方、【海斗の筋肉と骨LIVE】でお待ちしています。