2012年09月17日

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肩と頭を頸(クビ)がつなぐ

美術モデルの活動をしていると、
絵描きさんそれぞれの個性として
難しいと感じている部分がみな違う、ということに気づきます。
これは難しいだろう・・・と決まっているわけじゃない。
ほんとにマチマチなんです。
これはどこから来るのだろうと思ってしまう。
その中に
肩から頭がつながる部分のつながり方がイヤという人がいる。
えー、首がありますよね・・・
そう、その首が難しい! ということで。
きっと、顔がどちらを向いているかによって
迷いが出るのだと思う。
正面を向いているときが0度としたら
真横を向くと90度。
この0-90度の間で刻々と変化する部分がある。
これが胸鎖乳突筋 (きょうさにゅうとつきん)
(メディカル系のネットから写真を拝借。
この首に走っている突起、見覚えありますよね。
これが胸鎖乳突筋。 この人はこの時、横45度を向いてます)

(真横、90度を向いたとき。このようにまっすぐ、真上に立ちますが
この時の頭、肩、首の位置関係がカギです)

(耳の真下から、胸骨に向かって真っすぐ。
このモデルはこの筋肉がピンピンに出ています。
ピンピンはおかしいな、ビシビシ、くっきり?。
これほど出ない人もいますけどあくまでも程度の問題。
ヒトなら必ず出てます。
これを描かないとリカちゃん人形みたいな首になる)

昨日の大阪ROJUEクロッキー会。
モデル・フジコの胸鎖乳突筋。
見てください、このように二股に分かれている。
まっすぐ下に、つまり胸骨に向かう1本と、
鎖骨に向かう2本目がはっきり。
このように見える人もいてます。
2本目は埋もれて見えない人も半分以上居てます)

さてこれが、美術解剖学の教科書、あるいは
人体解剖図になると、とたんにリアリティがなくなる↓
全然面白くない。 ぴんとこない)

ボクが美術解剖学モデルとして
人体構造学【筋肉と骨】をあちこちでやっているのも、
成安造形大学で小田先生とともに人体表現研究室
やらせていただいているのも、
こういうリアリティを観察して絵に活かしたいから。
今日の記事はひさびさ、ちょっと美術モデルらしく。